宅建受験をしようと決めたとき、いちばんはじめに悩むのが「教材選び」ではないでしょうか?
今の時代、資格予備校、通信講座、市販のテキストや問題集、過去問サイト、YouTubeの講義講座…など、数多くの教材があります。価格も20万円を超えるものから無料までさまざま。
ネットの口コミや身近な合格者の話を参考にするのもよいですが、他の人にとってはよい教材でも、自分に合うかどうかはわかりません。
自分に合わない教材を選んでしまっては、勉強の効率は上がりません。下手すると勉強が苦痛になってしまい、受験自体を諦めてしまうかもしれません(かくいう私も簿記3級受験時に、お得なキャンペーンにつられて某通信講座を選んだ結果、講義の内容が頭にまったく入らなかった経験があります)それでは、せっかくの時間とお金がムダになってしまいます
教材選びのポイントは人それぞれです。
ここでは一例として、お金なし、時間なし、若さなし、ないない尽くしのアラフィフの私による、教材選びのポイントをご紹介します。
私の教材選びの3つのポイント
私の場合、次の3つのポイントで教材を選びました。
- かけられるお金はどれくらいか?
- 1日に捻出できる勉強時間はどれくらいか?
- 最終的には「楽しい!」「面白い!」「好き!」を優先
①かけられるお金はどれくらいか?
→宅建受験を決めたのがちょうど長男の受験まっただ中だったのもあり、自分ために初期費用のかかる資格予備校や通信教育の費用を払うのはムリ!(そんなお金があるなら、子供の塾代を払う)
YouTubeの宅建講座もいいけど、課金が必要なものは避けたい。
できるだけ安く、数千円の範囲で。できれば、近所の書店で購入できるもので選びたい!
②1日に捻出できる時間はどれくらいか?
→平日は仕事、家事、育児に追われて、勉強できる時間は「1時間程度」と見積もる。宅建合格までの総勉強時間は、独学の場合300~400時間らしいので(諸説あり)ギリギリ足りるか足りないか。年齢的にも1回で合格したいことを考えると、もっと勉強時間を増やしたい。
勉強時間を増やすため、通勤や家事のスキマ時間にも学べる動画やアプリがいい!
③最終的には「楽しい!」「面白い!」「ワクワク!」を優先
→これは簿記3級の教材選びで失敗した経験からです。お得なキャンペーンにつられて選んだ通信教育でしたが、オンライン講座の授業が真面目一辺倒すぎて自分に合わず、何回視聴しても寝てしまうことに。
受験日までの数か月間、辛くてつまらないことなんて続くわけがないのです。その点、人間の脳は快楽と覚えたことは何度でもやりたくなる。だからこそ、楽しいと思える居財が必要なんです。
楽しく、面白く、ワクワクする気持ちで学べる教材がいい!
実際に選んだ教材
「棚田行政書士の不動産大学」(YouTube動画)
- 基本無料(メンバーシップは入らなかった)
- 「耳学」を提唱している棚田先生の動画だけあって、基本的に耳で聞くだけでOKな動画が多く、通勤や家事などの時間に聴きながら勉強できた
- 動画数が豊富
- 覚え歌が面白い!いい意味で「お勉強」という感じではないので、楽しく視聴できた
- 10分以内の短め動画が多いので、疲れた日でもひとつだけ動画を見ようと思えた(少しでも学びの時間が取れることで、宅建受験への意識が途切れずにすんだ)
「宅建士合格のトリセツ」シリーズ
テキスト・分野別過去問題集・一問一答式問題集(LEC)
- 本屋で問題集やテキストを実際にみて、いちばんピンときた
- 分冊できるので持ち運びしやすい
- ペンギンのイラストがかわいい
- テキストの余白がある(自分のメモを書き込みやすい)
- 色味が好みだった
- 特典で0円模試が受けられた
- 特典で過去問アプリが使え、通勤時間に勉強できた

権利関係はきれいめ(やりこみが足りない)
「TAC直前予想模試」(TAC)
9月後半から本番直前まで、休日のみ取り組む。これに関しては、ワクワクとか関係なく、自分が苦手な部分を把握するのに使用した
実際にかかったコスト
以下が、私が宅建合格までにかかったコストです。
| 「棚田行政書士の不動産大学」 | 0円 |
| 「宅建士合格のトリセツ」テキスト | 3,300円 |
| 「宅建士合格のトリセツ」分野別過去問題集 | 2,750円 |
| 「宅建士合格のトリセツ」一問一答式問題集 | 2,200円 |
| 「TAC直前予想模試」 | 1,760円 |
| 宅建登録講習(5問免除) | 11,500円 |
| LEC会場模試 | 4,400円 |
| 宅建試験受験料 | 8,200円 |
| 合計金額 | 34,110円 |
いちばんかかったのは宅建登録講習ですね(それでも、LECなどの大手と比べると安い方でしたが)。
そもそも不動産会社勤務でないと受けられないので、別業界で働いて宅建受験を考えている方は考えなくてよいコストになります。
最低限で考えると、2万円台の出費でも宅建には合格可能だと思います。
宅建合格への一歩は、教材選びから始まっている!
社会人にとって、学生時代以上に時間は貴重となります。
宅建受験のように、1年に1回しか受験できない資格の場合はなおさらです。
私の場合はお金がかけられなかったので独学を選びましたが、学校に通ってプロの講師の講義を受けるのも全然アリです!(元職場の宅建士さんは、大手資格予備校に通って3か月で宅建に合格していました。お金はかかっても、短い時間で効率的に成果をあげている)
そして教材選びの際には、市販のテキストや問題集でしたら実際に手にとって内容をチェックしたり、学校なら体験入学や説明会に参加して、合う・合わないの感覚を必ず確かめてください。
「このテキストのフォント、読みづらいな」
「この先生の話、ちょっと面白いな」
そんな直感を大切にしてほしいです。
宅建合格への一歩は、教材選びから始まっている!
自分に合う教材を使えば、合格に一歩近づくと私は思います。あなたに合う教材が見つかりますように。


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